最近呼吸が大切と言われることが増えてきました。
自主トレーニングでも、整体院フィ–ライトIでは呼吸の指導をしております。
少しでも呼吸について分かって頂くために基礎知識を書いていきます。
少し難しかったりした場合、直接聞いて頂いても構いません!
それでは初めに胸の動きについて書いていきます😊
胸の前の骨を胸郭と言います。その骨は上位胸郭、中位胸郭、下位胸郭とわかれていてそれぞれ動きに違いがあります。
上位胸郭
Th1-Th6までを上位胸郭と呼びます。(文献によって異なりますが、、)
ポンプハンドル用の運動を行います。
どのような動きかと言うと上下に動くイメージしてみてください。
中位胸郭
Th7-Th10までを中位胸郭と呼びます。
バックハンドル運動を行います。
前後に動くようなイメージです。
肋骨頭関節面が水平に連結するために起こります。
下位胸郭
Th11-12までを下位胸郭と呼びます。
キャリパーアクションと呼ばれ下方横に広がるようなイメージです。
★自分で呼吸がしっかりできているかの確認方法です!!
上位、中位、下位の胸郭の中で動きが大きくなってくるのが下位胸郭になります。そのため呼吸をする時に下位胸郭が大きく動いて上位と中位胸郭に対して代償する事が可能です。上位と中位が動いていない人がとても多いです!
簡単なテストですが、下位胸郭を手で押して呼吸を邪魔した状態で上位と中位胸郭の動きを観察してみてください。
そうすると動きが少ない部分が視診でわかると思います。視診で分かった場所を触診してみてください。筋肉が凝り固まってる部分など検討がつきやすくなると思います。
次に胸郭に関わる筋肉のお話です。
肩甲骨の安定性は肩甲帯が肋骨に接している面が大きいほど安定します。
体幹からの力の伝達がうまくいくように固定作用を働かせる事が出来る様になります。
体の横方向での肩甲帯の安定性は菱形筋と前鋸筋という筋肉のバランスがとても大事になります。
良くあるのが、体幹固定をするために常に前鋸筋の力が働いてしまっていて前鋸筋が縮みを起こしている方がいます。
そうすると胸の背骨が曲がり、肩甲骨が外に移動します。その姿勢はよく言われる円背と言われ、お年寄り特有の姿勢になります。
円背になる方は内臓の制限も強い方が多いので一概に筋肉だけでは語れないですが、カラダの外側からの視点では大切になっていきます。
前鋸筋が短縮する理由として筋膜連結でみてみると外腹斜筋や反対側の股関節の問題など多岐にわたりあると思います。
このあたりの伸長性も肋骨付近の制限に強く関係していきますので確認が必要になってきます。
理想は前鋸筋が自由に動く事と菱形筋から胸椎の多裂筋にかけてしっかり働いている事。
この2つを目安に姿勢改善を行なっていくと改善されるケースもあります。
やはり、何が原因か見極めていきその部位にアプローチすることがとても大切になります。