整体院フィ–ライトIでは足首の捻挫で来られる方が増えています。
意外とこの足関節捻挫によって高齢になられて膝関節痛や腰痛に波及してる症例が多いです。
そのため、足関節捻挫に対しての知識は臨床上とても重要になってきます。
まずは一般的なリハプログラムの確認です。
足関節内反捻挫の期間
急性期 0〜3日
亜急性期 3日〜1週間
訓練期 1週間〜3週間
復帰期 3週間以降
急性期の処置
RICE
両松葉
テーピング
背屈位固定 ウォーキングブーツ
亜急性期
片方松葉杖
水治療法 アイスバス ホットバス
ROM
筋機能
訓練期
水治療法 アイスバス ホットバス
腫脹の除去
アライメント修正
ROM
筋機能
固有受容器、バランス
復帰期
筋機能
固有受容器、バランス
スポーツ動作
などを行なっていくのが一般的です。
今日は急性期について書いていきます。
臨床上靭帯の張力の修復が3〜4週間と考え急性期と亜急性期のは、足関節底屈位は必ず禁忌肢位絶対行わない環境を作ります。
そのため寝ている時など布団がかかり底屈位にしてしまわないよう環境設定が必要です。
さらに腫れを早く引かせるために管理します。
急性期の終了の合図
腫脹の軽減
熱感の寛解
U字パットを外しても腫れが増強しないか観察します。
ここでポイント。
損傷した際に足関節内に血液が流入し固まる場合があります。
そのため早期から可動性を失わないよう動かす必要があります。
アメリカのアスレチックトレーナーさんは、早期から痛くても足をつかせるプログラムを立てることもあります。
理学療法の靭帯の修復過程を考慮した考え方と違った視点を持っているので、何度か話し合った事もありました、、、笑
早期から足をつく事で固有受容器が失われずに早期復帰が可能だと研究結果が出てるとの事で、怪我した選手の足を地面につけさせ痛みを堪えさせながら歩かせていました、、、
色々な意見を聞いたりしますが、やはり私は解剖、生理学の知識に従っていくと回復が早いのを知っていますし、大切な事だと思っています。
まずは、構造をしっかり整える事で、組織の機能を最大限まで引き上げる事が可能です。
◯捻挫しすぎると起こる現象
慢性足関節不安定症(CAI)
聞いたことありますか?
このCAIになっている方は多く見受けられます。
捻挫の再受傷回数が3回以上の方はこのCAIと言われます。
捻挫回数3回以上で痛み捻髪音
捻挫回数4回以上で不安定感となっていきます。
リハビリプログラムとして、
最初の捻挫なのか?
CAIによって進めるプログラムが違う場合があります。
1回目2回目の捻挫の場合
受傷→可動域制限の確保→モビライゼーション→機能訓練
安定性獲得優先
CAI の場合
受傷→モビライゼーション→機能訓練
機能回復優先
このようなプログラムが組まれます。
急性期捻挫の初期は必ず受傷部位の可動域制限の確保やその周辺組織の正常化が最初のアプローチになります。
捻挫の繰り返しで不安定性が出た場合、足首周辺というよりも、近隣の関節の状態を整え、主に足関節の受容器を刺激するような機能訓練が大切になります。
足関節捻挫1つでも、損傷部位もしくは、頻度、不安定性でアプローチの仕方が変わってくるため、専門家に相談をお勧め致します!!